ホーム> ケガの応急処置ページ
●応急処置
日常生活やスポーツの現場でケガが発生した場合、病院や整骨院・接骨院にかかるまでの間に悪化するのを最小限に抑えたり、痛身を最小限に抑えるための方法を「応急処置・RICE処置」といいます。
これは、早期回復に非常に欠かせないものです。この応急処置をしなかったり、不適切な処置を行うことで、その後の日常生活やスポーツ活動に多大に影響を及ぼします。
※しかし、意識が消失していたり、ショック症状、
頭・首の外傷や大量出血、見るからに重度のもの
は、むやみに触れることはせず、速やかに救急車
や医者、知識のある救護班を呼びましょう。
◎RICE処置
外傷を受けた時などの緊急処置は、幹部の出血や腫脹、疼痛を防ぐことを目的に患肢や患部を安静(Rest)にし、氷で冷
却(Icing)し、包帯やテーピングで圧迫(Compression)し
患肢を挙上(Elevation)することが基本です。
この4項目の英語の頭文字をとってRICE処置と呼びます。
1、Rest(安静)
損傷部位の腫れや血管・神経の損傷を防ぐことが目的です。
テーピングや包帯、場合によって添え木や固定材料を用いて損傷部位を固定し、安静を図ります。
2、Icing(冷却)
二次性の低酸素障害による細胞壊死と腫れを抑えることが目的です。
ビニール袋や氷のう、アイスバックに氷と水を入れ、患部を冷却します。
15~20分冷却したら(患部の感覚が無くなってきたら)はずし、15~20分間隔を空けて、また冷やします。
ケガをして強い炎症を起こす時期は48時間続くと言われているので、上記の冷却サイクルを2日程度続けるのが理想と言えます。
※冷却に保冷剤を使う場合は注意してください!
保冷材は表面温度が-5~15℃くらいに下がるため、直接皮膚にくっつけて用いると、内部が冷却される前に皮膚表面が凍傷を起こしてしまう恐れがあります。保冷剤を使う場合には、必ずタオルやハンカチをまいて使用するようにしてください。
3、Compression(圧迫)
患部の内出血や余計な腫れを防ぐことが目的です。
包帯やテーピングで軽く圧を加えながら固定し患部を圧迫していきます。この時、脱脂綿やスポンジなどを下巻きすると圧が均等にかかるので、より効果が図れます。
4、Elevastin(挙上)
2次的な腫脹を防ぐことと、腫脹の軽減を図ることが目的です。
基本は、損傷部位を心臓より高く上げるようにします。